劇場機構基礎演習 / 劇場機構応用演習
今後さらにホールや劇場で求められる専門的な人材の配置に備えて、職能としてのスタンダードを在学中に身に付け、本授業の到達目標である3つの資格の取得を目指し、「合格」を勝ち取るための講習と実習を行います。
1.国家検定 舞台機構調整(音響機構調整作業)3級の取得
ホールや劇場の音響設備を操作するための基礎的な操作技能を測る国家検定の合格を目指します。
2.公益社団法人日本照明家協会 照明技術者検定2級取得の準備
ホールや劇場の照明設備を操作するための基礎的な操作技能を測る検定試験の合格を目指します。
3.劇場管理運営技術者技能検定3級取得の準備
愛知県下、13の舞台技術会社が加盟する愛知県舞台運営事業協同組合が実施する
ホール・劇場等の舞台設備を管理運営に必要な基礎知識・技量を証明する検定試験の合格を目指します。
施設実習1 (劇場・音楽堂研修) 施設実習3 (制作会社研修・音響)
施設実習2 (制作会社研修・舞台制作) 施設実習4 (制作会社研修・照明)
各種講義・実習で得た専門的知識や技術を、制作会社や制作現場での実際の研修を通じてより具体的なものとして行きます。研修場所は劇場、コンサートホール、各種制作会社、リハーサルスタジオなど多岐にわたっています。研修先を決めた後に、研修の目的、職務の内容、留意事項などを学内で充分に学び、研修先へ出向します。研修期間は3-4週間を予定しています。
シナリオ研究
ミュージカルやコンサート、映像作品の基本となるものが脚本、進行台本、構成台本、シナリオと呼ばれるものです。この台本を理解する所から全てが始まります。そして、それぞれの台本には表現方法、表記法に大きな違いがあります。この授業では様々な台本の成り立ち、読み解き方、ヒントの探し方、更には台本の書き方までをも学びます。
エンタテインメントディレクション特殊研究
ミュージカルやコンサートのシーンでは常に新しいものが求められ、創作されています。エンターテインメントの世界は猛烈な速度で進化し続けているのです。ここでは実際にメジャーな現場でミュージカルやコンサートの制作に携わっているスタッフをゲスト講師に招き、最新の情報を提供してもらい、新しい時代のステージ制作に必要な知識と感覚を学んで行くこととなります。
トータルステージインフォメーション
ステージ制作の「現場」には様々なルールや決まり事、約束事などを含む行動規範があります。これを「ステージマナー」と言います。スタッフとして仕事をして行く上で知っておかなければならないことの一つです。またステージの上には幾つもの危険が存在します。必ず点検しなければならないこと、許認可が必要なことがあります。これも熟知しておく必要があります。ここでは、ステージで仕事をする人たちが必ず学ばなければならないことの全てを学んで行ききます。
ステージコミュニケーション1・2
音楽のあるステージを創る「現場」では各スタッフの「共同作業」が基本です。決してそれぞれが個別に仕事をするのではありません。舞台デザイナーと音響デザイナーの間ではどこにスピーカーを置くのかといった相談が行われ、衣装デザイナーと照明デザイナーの間では舞台装飾についての話し合いが頻繁に行われます。また他のスタッフの仕事内容を理解することで、自分のセクションの仕上がりが向上することもしばしばあります。この授業では他のジャンルのスタッフとどのような「共同作業」をどのようにすればいいのかを学ぶこととします。
ノートリーディングT・U
音楽は舞台作品を構成する際に重要な役割を担います。演出上、適切に音楽を配置するためには、耳の記憶に頼るだけではなく、視覚媒体である楽譜によって音楽を把握することが重要となります。本授業では、楽譜の読み方を修得するために、五線、様々な種類の音符、多様な拍子記号、調号などの楽典の基礎項目を正しく理解し、これらを読み書きのトレーニングを通じて自在に扱えるようにします。