名古屋芸術大学
NUA Records は 名古屋芸術大学の学生・卒業生のための音楽配信レーベルです。
学生・卒業生たちの演奏や作品を多くの人に聴いていただきたいという願いから、
2022年に立ち上げました。
名古屋芸術大学の特色である多様性を活かし、多種多彩な音楽を発信していきます。


2023.4.7 Release  <NUAR2203>
In Memory of - Rachmaninov, Medtner, Babadjanian and …
ピアノ:東 祐輔(大学院2年)
1. ラフマニノフ: 練習曲《音の絵》op.33 第3番 ハ短調
2. ラフマニノフ: 練習曲《音の絵》op.33 第6番 変ホ短調
3. メトネル: おとぎ話 作品9 第3番 ト長調
4. ババジャニアン: エレジー
5. ババジャニアン: 詩曲

セッションレコーディング : 2022年10月15日 16日 名古屋芸術大学ホール
レコーディング:サウンドメディア・コンポジションコース
ミックス・ドルビーアトモス制作:NUA Records Atmos TEAM
長谷川 采奈 コーネリア・ツォーラー 宮内 快 伊東 桜佳 武石 智仁 名木山 椋 中村 颯汰 碓井 陽香
吉田 光太 向原 帆香 長谷川 伊吹

技術協力:Dolby Japan株式会社
アートワーク:川瀬 詩乃(ヴィジュアルデザインコース研究生)

 ※ 本作品は 96kHz/24bitのハイレゾ品質のステレオと、 3D Audio(ドルビーアトモス)で制作されています。Apple Musicでは設定によりロスレスオーディオやドルビーアトモスとして再生されます。また、e-onkyo musicとmoraでは、96kHz/24bitのステレオの音声をダウンロードいただけます。本作品はナクソス・ジャパンを通じて全世界に配信しています

作品について  
このアルバムは、名古屋芸術大学大学院生であるピアニスト東祐輔の演奏による、ロシアに縁がある作曲家を偲んだピアノ曲集です。2023年に生誕150周年を迎えたセルゲイ・ラフマニノフの練習曲集《音の絵》、同時代を生きたニコライ・メトネルの《おとぎ話》、アルメニアの作曲家であるアルノ・ババジャニアンによる《エレジー》《詩曲》によって構成されています。メトネルとババジャニアンの作品は日本では演奏機会が極めて少ないですが、その豊かな情景描写と表現力は特筆するべきものです。《詩曲》は、1966年の第3回チャイコフスキー国際コンクールの委嘱課題曲として作曲された作品でもあり、非常に技巧的かつ極限の緊張感が漂います。
アルバムタイトルは、ババジャニアンが同郷の偉大な作曲家であるハチャトゥリアンの死に際して書かれた、《エレジー》の副題 “In Memory of Aram Khachatrian“(アラム・ハチャトゥリアンの想い出に)より引用されています。レコーディングは2022年10月の2日間にわたり、ベルリンよりトーンマイスターであるフローリアン・B・シュミット氏を招き、名古屋芸術大学ホールで開催された「トーンマイスター ワークショップ 2022」において、セッションレコーディングの形式で行われました。事後の編集とミックスは名古屋芸術大学サウンドメディア・コンポジションコースの学生と長江和哉准教授によって行われました。

アートワークについて ヴィジュアルデザインコース研究生:川瀬 詩乃
作品タイトルの「In Memory of」の部分、そして今回の楽曲の作曲家は全員がロシア帝国やソビエト連邦と深い繋がりを持つ作曲家であることから、ロシアの原風景を彷彿とさせる、広大な土地と寒々しさを原生林のモノクロ写真を用いて表現しています。また細部においては、全5曲ある楽曲の中でも、特にババジャニアンのエレジーを強く意識しました。引っ掻き傷とも音の波形とも捉えられる白く細い線は、楽曲の哀愁を可視化しています。このカバーアートから、作品の深く繊細な響きを感じ取って頂けましたら幸いです。


・サウンドメディア・コンポジションコースのWebぺージでは収録の模様の動画をご覧いただけます。
・シンタックスジャパンのWebページに生形三郎氏によるトーンマイスターワークショップ2022のレポートが掲載されています。
・本プロジェクトのレポートが、PROSOUND 2023年2月号Vol.233、2023年3月号 Vol.234に掲載されています。



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